段ボール箱及び個装箱の製造販売、成形トレー・包装副資材の販売など
Q. 会社について
A. 三和段ボール工業株式会社は1961年に私の祖父が創業し、今年で63年目を迎えました。段ボール製品の製造を主軸にした製造業で、その他にも段ボールに付随するような梱包資材や物流資材、物流機械など取り扱い品目は幅広く、お客様の梱包に関わるお仕事がメインとなります。
Q. 自己紹介
A. 約10年前にこちらの倉吉に帰ってきて、それまでは県外で段ボール製造業以外の梱包資材の会社に勤めていました。10年前にこちらに帰ってきて、5年前に父から代替わりをして私で3代目になります。
Q. 倉吉市へ戻ってから行った取組み
A. まずホームページの更新を行いました。長年ホームページが凍結していたため、まずはホームページに手を付けたくて、ホームページのリニューアルをやったり、あとは会社の中で多能工化や一人三役出来るような社内改革といいますか、もっと働きやすい職場になるような取り組みをやっていきました。
Q. 一人三役とは
A. 弊社は少ない人数で製造・物流・営業と回していますので限られた人しか操作できない機械があったりすると、その人がいなければ作業がストップしてしまいます。ひとつの機械を最低でも3人くらい操作出来るくらいの体制であれば、急遽休みがあったり長期間休みを取らないといけなくなった場合に対応することができ、働きやすい職場に繋がると思います。
この取り組みをしたおかげで、「この機械はこの人しか使えない」ということはなくなり、自由に休みも取れるような環境になってきております。
まだまだ会社の中にはアナログの作業や紙も多いため、約1年前からデジタル化を積極的に進めており、今では導入ツールとして、kintone、LINEワークスやGoogleワークスペースなどを活用し、社内のバックヤードをどんどん簡素化して効率化できるような取り組みを進めているところです。
Q. 倉吉市に来て欲しい企業
A. 今デジタル化を進めているのですが、社員が独学で勉強しているところもあり、kintoneやGoogleワークスペースといったサービスについて近くで相談できたり、一緒に伴走してくれるような企業さんが来てくれるとすごく助かるなと思います。
Q. 倉吉市の魅力
A. 倉吉は自然が豊かで、水が美味しい。食べ物が美味しいのはもちろんですが、美味しい水を活かして日本酒、クラフトビール、ウイスキー、ワインなど、お酒の種類が豊富というのは倉吉の特徴かなと思います。
鳥取県のど真ん中ということで、アクセスのしやすさも魅力です。ちっちゃいまちだけども、住まいや交通、公共施設というのが集約しているというか、コンパクトに収まってちょうどいい、程よく住みやすいまちかなというふうに感じます。
Q. 倉吉市へ進出された企業について
A. 近年、倉吉市には多くの企業さんが進出されており、そういった企業さんとは大事にお付き合いを続けています。
地元に来る新しい企業さんとは是非お付き合いしたいという思いがあるので、新聞などで進出の情報が出たらすぐ、その日に東京や大阪に飛んでいって名刺を置いてくるということをしています。スタートは素早く動くということを昔から大切にしていて、そこでインパクトを残すというのを、心がけて行動しております。
「よく来てくれました!」、「倉吉市でお待ちしてます!」というところは最初に伝えるようにしています。
Q. 本業以外の取り組み
A. 倉吉異業種交流プラザという会の会長を務めています。お花屋さんや製造業、鉄鋼業といった倉吉をちょっと盛り上げたいという思いがある企業が集まって、いろんな商品を開発したり、イベントを企画したりしています。
倉吉を活性化するには、異業種がつながり合うというのはすごく大事だと思います。倉吉異業種交流プラザは今年で40周年、私も40歳。同い年なのでともに盛り上げていきたいなと思ってます。
Q. その他メッセージ
A. 今60年間会社を続けてきているのですが、60年間積み重ねてきたことを大切にしながらも、淘汰も進んできているので、新しいことをどんどんやっていかないとこの先厳しいなというころもあって。
デジタル化もそうなのですが、山陰地区で初めてデジタル印刷機と言って、ダンボールに1枚からフルカラー印刷できるような機械を入れたのですが、その機械を使って既存のお客さんに加えて新しいお客さんを開拓したり、お客さんのアイデアを具現化できるような取り組みができるのではないかと思っています。そういったところの新しい挑戦というのは、続けたり投資をしていきたいなと思います。
インタビュー時期「令和6年8月」